旅日記

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ホテル・ピーベリー

こんにちは、こんばんは、今日もお疲れ様です。

 

今回は久しぶりに読了紹介したいと思います。

近藤史恵さんの「ホテル・ピーベリー」という小説です。

めちゃくちゃ面白くって3日位で読み切ってしまいました(笑)

 

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「木崎」という男性が教師の仕事を退職しゆっくりしていた時に、海外を飛び回る友人「杉下」に、ハワイのヒロという町のホテル・ピーベリーの妙なルールの話を聞きます。

 

そのルールとは一度しか泊まれない、リピーターはなし。

 

つまり一生で一回しか行けないホテル。

友人の杉下君は当時そのホテルには1週間しか滞在しなかったので、「今になって思えば3カ月滞在すればよかった」と後悔している程。

気になった木崎君は話を聞き行ってみることに。

 

ホテルのオーナー夫婦は日本人と言う事もあり、滞在するお客さんも全員日本人です。

登場人物は滞在客4人とオーナー夫婦がメイン。

着いてから1か月程は「なにもしない」事を味わう日々が描かれていきます。

 

キラウェア火山を観光しているシーンは結構リアルで、読んでるだけでわくわくしました。

溶岩地帯でしか生息できない「オヒアの木」について描かれていた所は実際に見てみたくなりましたね。

空気中から水分を取り込み、溶岩の上でも生息するオヒアの木

 

そしてある日、滞在客のうちの2人が立て続けに事件に巻き込まれます。

その事件が起きてからこのホテル・ピーベリーに隠された驚きの秘密が少しづつ暴かれていきます。

 

と同時に主人公木崎君の過去の出来事も少しづつ露見していきます。

 

恋愛とミステリーがこんなにもグラデーションで上手く書かれている小説は珍しいと思います。

 

あとピーベリーってコーヒー豆の種類でもあるらしいのですが、採れる量が少なく希少価値が高いそう。

普通のコーヒー豆はさやの中に2粒一緒に入ってるらしいが、ピーベリーは1粒。

だから高級豆となっているそう。コーヒー通としては飲んでみたい…。

 

多く語りたいですがネタバレになっても面白くないですしね。こんなもんで。

 

人生で初めてハワイに行ってみたくなった瞬間でした。

 

長すぎる夏休みは人の心を蝕む

愛してはいないし、愛されたくはないのに、それでも愛されたい。

『このホテルの客はみんな、噓をついている』

 

 

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PS.桜ってバラ科なの、皆さん知ってました?